「何にお困りですか?」「抱えていらっしゃる問題はなんですか?」「どのようになりたいですか?」
わたしたちは、治療前のこの3つの質問を大切にしています。 当院の口腔ドックは、お口の中をすみずみまでお調べした上で、 患者さんと一緒にお悩みの原因についてお話しをして理解を深めていただきます。 なぜなら、これから先の健康を保つために行動するのは患者さん自身だから。 放おっておいては決して良くはならないのが歯科の疾患の特徴だからです。 口腔ドックを通じてご自分の状態を客観的に知ることが、 お口の健康を保つのに一番の近道になると考えています。
わたしたち専門家の仕事は、患者さんとの対話から得られた情報を分析し、今この方にとって何が一番大切なのかを見極めることです。この結果が緻密な治療計画や見積もりとなってあらわれ、患者さんの同意を得て初めて治療がはじまります。 口腔ドックは、わたしたちにとっては、患者さんのお口の健康を守っていくための重要な手がかりであり、患者さんにとっては、治療を受ける前に改めてご自分の状態を客観的に見つめられる、大切な準備体操の時間なのです。
患者さんの十分な理解につながるように、当院の口腔ドックは合計3回のお約束をいただき、1回の検査時間は約3時間を予定しています。 事前に撮影していただいたMRI画像を元に、患者さんごとに最適な検査内容を組み立てており、検査の内容はお口の全体像をみるところからはじまり、最後に個々の歯の診査へと進んでいきます。個々の歯だけをみるのではなく、全体から歯をみることが当院の大きな特徴です。
※初診時にお撮りしたパノラマ写真からMRIの撮影が必要かどうかを判断させていただきます。
検査内容の例
1MRI画像を見ながら顎関節の状況の解説|2CT・レントゲン写真・口腔模型で歯の現状を患者さんとの共同診査 |3噛み合わせの口腔内診査 |4口腔細菌の検査|5唾液検査|6歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)による口腔ツアー
まずは、今お困りのことやお口に関して気になることを余すこと無くお伺いします。歯の知識を高めていただくことが最初のステップです。
ここからは患者さんとの共同診査です!1回目にお採りした資料を中心に、模型や写真を通して感覚的、視覚的に今のお口の状態の実態像をつかんでいただきます。
顎関節とその付近の筋肉の触診や聴診をおこない、実際の口腔内をみながら噛み合わせや歯並びの状態や歯周組織の状態を確認します。そして最後に、マイクロスコープで覗いたそのままの状態を内臓のカメラで撮影し、その画像をパソコンで見ながらご一緒にチェックしていきます。チェックが終われば2回目は終了です。
最後に3回目です。いよいよ結果のご報告です。これまでのドックをふまえて、具体的な改善案を含めた報告書をお作りし、ご説明いたします。
50〜60ページに渡る口腔ドック報告書を元にして、現状の分析をふまえた口腔状況の診断と未来を見据えた治療計画、治療に必要な時間、総額のお見積りをご説明いたします。
報告書と治療計画書について詳しく
歯科用CTは歯周組織の骨の状態や歯の内部の診断をする際に威力を発揮する機器です。お口の中を3次元的にとらえられるので、これまでX線画像ではできなかった精密な診断が可能となりました。また、医科用CTとは違う仕組みで放射線を照射しますので、被曝量が少ないことが特徴です。
当院が採用した
【モリタ社製 ベラビュー・エポックス3Df】という機種は、撮影時間がみじかく、X線が透過しやすい部位への線量を下げるという機能を持っており、患者さんの被曝量を最小限に抑えられるCBCTだといえます。
歯科用CTの大きな特徴は、3Dの画像によってお口の状態をありのままに再現してくれるところです。 従来のレントゲン写真による診断では、実際に歯肉を切ったり開いたり骨を削ったりしないと中の状態が分かりませんでした。
しかし、歯科用CTは今まで見えなかった世界を立体画像としてはっきりと映し出してくれますので、わたしたち歯科医は患者さんにより正確な治療を約束できるようになります。 そして、患者さんは第三者的な目で冷静に自分の歯の状態を実感できるので、納得の上で安心して治療を受けられるようになります。
CTとMRIはどちらも体内の状態を断面画像として描写する装置ですが、それぞれにはっきりとした特長があります。
まず、MRIは磁気を利用して、体内の水素原子の量と、水素原子の存在の仕方を検査する方法で、放射線の被ばくがないため、繰り返す検査に適しています。横断像だけでなく、冠状断像や縦断像など、どんな断面像でも得ることができるのも利点です。しかし、検査に時間がかかる (30分から1時間) 、骨の変化がわかりにくい、という欠点があります。軟組織は水分が多く含まれているためはっきりと映し出すことが可能です。特に顎関節の診断は関節円板という軟組織の診断が肝心ですので、当院では顎関節の診断のためにMRIを使用しています。
一方で、歯科用CTはX線を体の回りにぐるりと当てて得られた情報をコンピューターで計算し、格子の目のような2次元画像を作る方式で、骨などの水が少ない部分の状態を映し出すのが得意な機械です。 そのため、インプラント治療はもとより、根管治療や根尖病巣の管理、歯周組織の診断などに非常に役に立ちます。
ただし、歯科用CTは放射線を使って撮影するため、「被爆」という不安要素は必ず残ります。もともと、歯科用CTは医療用のCTとは違って、放射線の量は1/8〜1/50まで押さえられていますが、それでも被爆にかわりはありません。
当院では、この不安をできるだけ取り除くために、当院の歯科用に対するポリシーに合った機種を選定して使用しています。
歯科用CT(CBCT)は、放射線の照射によって画像をつくる装置ですので、患者さんの被爆量が常に問題となります。 そのため、当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。 それは「必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影する」こと。 歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。
そのため、当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。 それは「必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影する」こと。 歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。
当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。 それは
必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影すること。
歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。
上の図は、日常生活で受ける放射線被爆量について説明したものです。歯科治療において、口腔内の限られた範囲を撮影する「デンタルX線」の放射線の量は、1枚あたり約0.016mSv(ミリシーベルト)、上下顎を一度に撮影できるパノラマX線写真では0.05mSv(1回)、そして当院の歯科用CTベラビュー・エポックス3Dfのパノラマ撮影は0.005~0.01mSv、CTは0.02~0.12mAv(1回)、スカウト撮影0.007mSvととても少ない値なので安心です。
当初は10種類の歯科用CTを候補にあげていましたが、この基準にそって選定をはじめると、3ヶ月後には4種類にまで絞れてきました。 どれも当院が決めた基準を充たすものでしたが、より緻密で正確な治療を求めて、実際に撮影したものを見比べるしか無いことに気がつきます。
そこで、当院は、院長自身の口腔内を撮影し、その画像をさまざまな角度から非常に厳しい目線で判定しました。このプロセスの中で、当院のベラビュー・エポックス3Dfが優れていると感じた点は6つあります。
患者さんとは10年20年のお付き合いになることが多く、長期間メンテナンスに安心して通っていただいています。そんな当院にとって、ベラビュー・エポックス3Dfは最適な選択だったと考えています。