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お知らせ

2023.08.18
健康情報新聞「健康と良い友だち」2023年7月号に理事長 関端徹のコラムが掲載されました。こちらからご覧ください。
2019.04.01
副院長の出勤日が火曜日と土曜に変更となりました。
2019.03.18
日本健康医療学会に院長の論文が掲載されました。

歳を重ねても自分の歯で美味しく食べてほしい

「口はからだの門番」。食べ物を身体に入れていいのかを判断し、きちんと飲み込めるように筋肉を使って顎を開く。そして、消化吸収をうながすために、脳に食べ物の情報を伝えるという役割をもった大切な器官です。
個々の歯、歯周組織、上下の噛み合わせ、顎関節、咀嚼筋(そしゃくきん)、すべての関係がお互いにバランスをとって機能しないと、からだは十分な栄養素を取り入れることができません。
「歳を重ねても自分の歯で美味しく食べる」ことは、いつまでも健康に生きることと同じ意味なのではないかと思うのです。
だからわたしたちは、患者さんの歯を最善の状態にするために技術と道具の精度を高め、治療後も安定して健康でいられるために術後を見通す診断能力を磨いてきました。
お口のバランスを安定させて健康を取り戻すために、間違いのない治療計画を立てて「確実な未来を設計する」のが、セキハタ歯科医院の歯科治療です。

自分の歯で食べることが大切な理由

確実な未来を約束できる4つのわけ

それではここからは、わたしたちの治療が、なぜ「確実な未来を約束できる」と言い切れるのか、その具体的な理由を4つに分けてご説明しましょう。

1

お口全体の長期的な健康を考えて治療するから

続き

模式図 歯科の治療では、まず痛くなった1本の歯を治療するのが一般的ですが、わたしたちは、お口全体を一つの単位としてとらえた治療をおこなっています。
「たった1本の歯」だったとしても、治療のあとにお口全体にあたえる悪影響を考えると、その歯だけしか診ないのはとてもリスクが高いと考えているからです。
例えば、1本のむし歯を治すことだけを考えて詰め物をした結果、他の歯よりもほんの少し高くなってしまったとします。
他の歯とのバランスを考えなかったせいで、まずその歯がやたらと当たって違和感を感じるようになります。歯医者に相談すると「2~3日すれば慣れますよ」と言われました。仕方がないので、その歯に当たらないように顎を少しずらして噛んでみます。すると違和感が少ないことに気づき、その状態でなにごともなく過ごせるようになります。こうして、新しく治療した歯に当たらないような噛み合わせがあたなの習慣になっていきます。
こうなると、歯医者の言っていたことは正しかったと思うでしょう。しかし、この「習慣」が様々な問題を引き起こしていきます。
まずはじめに影響を受けるのは、顎を動かす筋肉です。今までと違う位置に顎をずらすために、無理な運動をしないといけません。これが長期間続くと、頬やこめかみの辺りに痛みが出るようになったり、顎関節がカクカクと音を発するようになったりします。
噛み合わせの変化は、もちろん歯にも影響をおよぼします。治療した歯を避けて噛む習慣のせいで、一部の歯にかたよって噛むようになっていたため、その歯に大きな負担がかかるようになっていました。
すると、冷たいものがしみて痛みを感じたり、グラグラと揺れてきたり、歯の周りが腫れてきたりといった症状に悩まされます。最悪の場合、歯の根っこが割れてしまい歯を失ってしまうといった事態を招いてしまうでしょう。
たった一本の歯の治療が、ここまでの問題になることなんて滅多にないだろうとお考えかもしれません。でも、この状況は決してめずらしいことではなく、実際にわたしたちはこうした患者さんを数多く診察してきています。

歯の治療というのは、歯を支えるさまざまな組織との調和が取れることが大前提なのです。
上下の歯が正しく噛み合うように、筋肉が正しく動くように、関節が安定するように。「噛む」に関わりのある部分が全てきれいにバランスを取れるように治療を行うことが長期的な健康につながっていきます。

2

口腔ドックで自分の病状を深く理解できるから

続き

治療の前には3回の口腔ドックを行います。一般的な歯科ドックと大きく違うのは、検査だけでなく「自分の現状を理解する時間」を大きく取っていること。それは、これから先の健康を保つために行動するのは患者さん自身だからです。
初回のドックは、お悩みの状況についてお話をうかがいながら、歯にまつわる知識を少しずつ高めてもらうところから始まります。お話のあとに、お口の中をすみずみまで検査できるように資料採りを行います。
2回目のドックでは検査の説明資料を元に模型や写真を使いながら、ご自分の現状を視覚的につかんでいただきます。最後に、咬合機能の状態を確認、チェックしていきます。
3回目はすべての結果のご報告とご相談です。口腔ドックを通して気が付かれたことを、患者さんが家に帰ってじっくり復習できるように「口腔ドック報告書(約50ページ)」という資料にまとめてお渡ししています。検査結果と診断結果、今後の治療計画の提案が書かれたこの資料が、わたしたちと患者さんの共通の物差しになります。
このように、患者さんが自分の歯に積極的に関わりながら、すみずみまで分析をおこなっていくため、すべての疑問や問題点がクリアになった状態で治療を受ける準備を整えることができます。
口腔ドックについて

3

顎関節の診断によって歯の未来を予測できるから

続き

顎関節は噛み合わせに大きな影響を持つ関節です。実は、2番目の理由にあったの「口腔ドック」検査のでもっとも大切なのが、MRI画像を使った顎関節の診断で、この結果が未来を予測するために欠かせない手がかりになります。
どうして未来の予測につながるかというと、簡単にいえば、顎関節はある段階まで悪化してしまうと「あとは一方的に悪化していく」関節だからです。
現在の関節の状態が把握できれば、噛み合わせをこれ以上悪くしないために、

「これから何ができるか」
「どんな治療をすればいいか」
「治療の後も良い状態を保っていくにはどうしたらいいか」

といったことが見えてきます。
つまり、顎関節を正確に診断すると、患者さんの噛み合わせの今後が予測できるので、歯を健康にするための対処法がはっきりとわかるのです。これが「確実な未来を設計する」と言い切れる一番の理由です。
顎関節の病状の進行具合の説明など、詳しくは下記のページに掲載しています。クリックしてご覧下さい。 顎関節の診断とMRIについて

4

その人に最善の治療計画を提案するから

続き

わたしたちの治療計画が一般的な歯科のものと大きく違うのは、顎関節の診断によって「治療後の噛み合わせの状態を予測できる」ので「歯の健康状態を予測できる」ということです。
未来の姿を正確に予知することで、患者さんにとって最良の治療計画を立てることができます。
まずは、顎関節の診断を含めた検査の結果と、当院が蓄えたデータを照らし合わせて「治療の指針」を作ります。
この指針をもとにして、実際の治療の内容から治療後のメンテナンスまでを治療計画としてまとめます。
治療計画の内容は、口腔ドックの結果と合わせてご覧いただけるよう、検査報告書の後半でご説明しています。
こうして、治療の前にしっかりと原因を特定し、未来の予測を元にした計画を立てることで、リスクが少なく確実性の高い治療をおこなうことができます。
治療計画について

現在の治療にたどり着くまで
セキハタ歯科医院の外観写真 顎関節のMRI画像 顎関節の音を聴診器で聴いている様子

セキハタ歯科医院の診療システム
診療の流れをご紹介します

step0 顎関節を起点とした
診療システムです

当院の治療は全て顎関節の診断を起点としています。ここでは、ある患者さんの症例をご紹介しながら、MRI画像診断の重要性や治療の方法ついてくわしくご説明します。

また、顎関節とはそもそもどんな関節で、どうして悪くなってしまうのかということについて深く掘り下げながら、顎関節の疾患を正確にとらえる方法についても解説しています。

顎関節の診断と
MRIの重要性のページへ

step1 丁寧な対話と口腔ドックで
症状を明らかに

まずは、通り一遍の問診ではなく、患者さんとの深い対話を始めます。ここでは、当院の治療が正しいかどうか、患者さん自身が判断できるように、最低限の歯科的知識についてもお伝えすることを心がけています。
最初のお話の最後には、次回からの口腔ドックを受診なさるかどうかの意思確認をおこないます。

対話する部屋を見る

同意頂いた場合、お口の現状はどうなっているかを患者さんと共に徹底的に検証していきます。そして、わたしちの診療指針の根底である顎関節の状況を把握するため、この時点でMRIを撮影していただくことをおすすめしています。
顎関節はMRI画像なしでは正しい診断はできません。MRI画像によって顎関節の状況を正しく診断し、検査の報告書と今後の治療指針と治療計画に反映します。

当院の口腔ドックの
説明ページへ

step2 検査結果から未来を正確に予知し
お見積りを提示します

口腔ドックをはじめとした検査で明らかになったことを、専門家の目線でまとめた口腔ドック報告書をお渡しします。50ページをこえるボリュームの報告書には、患者さんの現状がこと細かに記載されています。家に帰ってじっくりと冷静に判断していただける資料です。

報告書の最後の章は、今後の治療指針と治療計画が記載されています。顎関節の正しい診断によって得られたデータを元に、患者さんの歯の未来の姿を正確に予知してプランニングしています。
また、この時に 治療費用をご提示し、必ず患者さんの了承を得てから、治療へと移行します。

報告書や費用について
もっと知りたい

step3 治療の最初のステップは
予防法をマスターすること

予防法を身に付けることが、歯を守る最高の秘訣です。当院では、治療の第一歩として予防プログラムを実施して正しい予防法を身につけていただきます。
ご自分の歯と一番長い時間を過ごすのは患者さん自身です。日々の習慣として根付くように、歯科衛生士が1時間のマンツーマンレッスンを5回おこないます。

予防プログラムについて

step4 治療用冠を作って咬合調整
全ての治療は「下準備」です

不安定な顎関節と診断された場合、治療の目標は顎関節を安定させることになります。そのための最善の方法として、咬合調整があります。当院では、治療のためだけに取り付ける冠(かんむり)、治療用冠をお作りし、歯の調整を繰り返しおこなうことで理想的な咬合状態を探っていきます。
治療用冠についてもっと詳しく知る

むし歯や歯周病などの治療は、治療計画をもとにして、その患者さんに必要な治療を選択して処置をおこないます。実際の治療では、当院は100%すべての治療でマイクロスコープを使用し、精度を極限まで高めるようにつとめています。

基本治療について

step5 治療用に作った歯冠を
高耐久の補綴物におきかえます

まずは、予防習慣や基本治療の効果がどのくらい出ているのかをはかるために、再評価検査をおこないます。その後に、基本治療で作った治療用冠を、患者さんの顎関節のステージに合わせた耐久性の高い最終補綴物に置き換えて、長期安定化をはかっていきます。ここまでが、当院の初期治療となります。

初期治療がすべて終わると、ご来院当初の口腔ドックと同じ内容の検査をもう一度おこないます。最後のPost Case Presentationの時間では、これまでの治療経過の写真をスライドにして患者さんと共に振り返ります。その後、PCP検査の結果をご報告します。

最終補綴物への変換とPCP

step6 定期検診で
生涯サポート

顎関節が変化すると、咬合が変化し、特定の歯に異常な圧力がかかってしまい、歯の破壊につながっていきます。 PiperStageⅣa以降の患者さんの場合は、咬合の変化を毎回チェックすることで顎関節の安定度をはかる咬合管理型定期検診へと移行していただきます。この検診によって、変化に対して早期に適切な対応をおこなうことができます。 PiperStageⅢb以前の患者さんは、咬合が変化することはありませんので、虫歯と歯周病に特化したメンテナンス型定期検診へ移行していただきます。
PiperStageとは?

咬合管理型定期検診では、まず、歯科衛生士がむし歯や歯周病のチェックをおこない、最後に歯科医が口腔全体の最終チェックをおこないます。

定期検診について
お問い合わせはこちら アクセス 電話:048-839-8020
しかの恩返し