近年「医学」の発達は目覚ましいものが有ります。そして日本国民はこの恩恵を受け、なんと平均寿命世界一を獲得しました。それゆえ国民の大多数が日本の医療の素晴らしさを誇りに思っているのではないでしょうか。
確かに医科の分野では医療は専門的には格段の進歩を遂げたと言えるでしょう。それはどうして熱が出るのか解らない儘に治療法を考える『治療医学』から出発し、レントゲン、心電図などが考案されることにより『診断医学』、そして病気の原因となる細菌が発見され、病気の症状がでないうちに抑制する『予防医学』へと進歩しました。さらにあらゆる最新の医療技術が駆使される『延命医学』という過程を経て、今や『死生学』と言う、末期の患者さんをどの様に見送るかという『終末医療』が注目されております。
しかしこのような医学の発達にもかかわらず『命の質』、つまり『クオリティ・オブ・ライフ』を考える医学の分野の発達はまだ十分とは言えないのではないでしょうか。
