基本治療

BASIC TREATMENT
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予防プログラムをマスターしたら、次はいよいよ基本治療のステージです。基本治療は大きく2つに分かれます。

1.顎関節と咬合に問題がない場合

感染症対策がメインとなります。むし歯の修復治療や歯内療法(再発防止のための感染根管治療、歯根端手術)、そして歯周病治療をおこなっていきます。

2.顎関節と咬合に問題がある場合

この場合のゴールは、顎関節を安定させることであり、そのために必要な治療として咬合調整という治療をおこないます。2016年現在では、この咬合調整が一番効果のある治療だと考えています。 そして、咬合調整の下準備のために、 “治療用冠の作製”をおこないます。
むし歯や歯周病、歯内療法の不備があると、咬合の変化による局所的な圧力を受けてそれぞれの病状を悪化させてしまう危険性もありますので、合わせてこれらの感染対策も十分におこなわれます。

歯科医療は外科手術や人工臓器移植手術といった医科の技術に近い側面があるため、詳細な検査と治療計画、それを実行する確かな“腕”と医療設備の充実が、治療の成否を左右します。
当院は、口腔ドックでMRI画像診断や歯科用CT(CBCT)等の機器を使ってお口の中をすべて検査した上で、それを元に治療計画を立てています。この計画を元に、必要な治療を選択して処置を施しますので、患者さん一人ひとりにとって個別な治療内容になってきます。
また、ほとんどすべての治療でマイクロスコープを使用しており、見たい場所を拡大してはっきりと確認しながら、内容に応じて最適な器具を使い分けることで、高精度で正確な治療を実現しています。
それでは、わたしたちが基本治療でおこなう治療内容についてご紹介しましょう。

予防プログラムについて復習する

むし歯治療

むし歯とは?:
実は、むし歯の痛みは歯髄にかなり近づかないと感じません。むし歯は、酸によって象牙質を軟化させて進行しますので、進行しても軟化象牙質が存在する限り“熱いものや冷たい物”に反応することはほとんどありません。
症状が出た時には、すでにむし歯が歯髄まで達していることがほとんどですので、残念ながら歯髄の処置が必要になるケースが多くみられます。
つまり、むし歯を“痛み”で判断してはいけないということです。
当院のむし歯治療:
当院ではどんな小さなむし歯も決して見逃さないように、マイクロスコープで確認し治療を行っています。歯髄の保護を含めて治療を開始し、咬合の最終状態を見据えた治療計画の指針に従って、充填処置や治療用冠への置き換えをおこなっていきます。
治療後は?:
再発を防ぐために、患者さんの歯列にあわせてつくられた各個トレーと5000ppmの濃度のフッ素を使った世界最先端の予防システム各個トレーシステムをご提供いたします。 歯と歯の隣接面・歯と歯茎の境目・歯肉溝などの細菌がたまりやすい場所に、適切な濃度のフッ素を適切な時間ひたしておくことができるので、むし歯予防の確実性が高まります。
マイクロスコープとは

歯内療法

歯内療法とは?:
むし歯が深くなって歯髄に到達してしまうと、歯髄は細菌の感染をうけて炎症をおこし、ズッキンズッキンといった拍動性の痛みが発生します。その痛みを我慢して放置しておくと、ひどい場合には歯髄が壊疽におちいって、その結果根尖部(根の先端)に膿の袋をつくってしまうこともあります。 このように、歯髄炎を起こしたり、歯髄が壊疽して感染してしまった歯に対しておこなわれる治療が 歯内療法です。
当院の歯内療法:
根管内の長さや形状は歯によって様々で、病態によっても処置の方法が変わります。ここでは、歯内療法の中でも特に重要な「根管治療」についてご説明します。当院の根管治療は、根管の形状を正確に確認することから始まります。歯科用CTを使って根管の形状を十分に把握し、その上で最適な器具を選び、根尖まで穿通させることを目指します。
まず、根管の状況を把握するために、穿通用のステンレススチールファイルを使って根尖をさぐります。
※穿通:根の先端部にある小さな穴までファイルが到達している状態のこと
穿通が確認されたら、根管長測定器(EMR)とレントゲン写真で根管の長さを測定します。根管の長さがわかったら、根管拡大用ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)で根管を拡大し、根管充填のために根管の形を作ってきます。
根管が予定の大きさに拡大清掃されたら、ライトタッチ(Er:YAGレーザー)を使用して根管内を洗浄します。根管がきれいになったら、根管孔を閉鎖するために【根管充填】という処置をおこなっていきます。
根管充填の方法は、抜髄根か感染根かによって異なりますが、当院では、抜髄根の場合はメルファーサーマーという根管充填材を、無髄歯感染根管の場合には、MTAという充填材を使用しています。
なお、根尖病巣が大きすぎると、根管からの治療では完治できない可能性がありますので、このような場合はライトタッチを使った外科的歯内療法をおこなうようにしています。
歯科用CTとは ライトタッチとは
根管治療には欠かせないラバーダム:
根管治療をおこなう際には、かならずラバーダムを装着します。ラバーダムとは、治療中に根管内に唾液や細菌が進入するのを防ぐために、歯の周りにかけるゴムのマスクのようなものです。治療の際に使用する薬液から粘膜を保護したり、ファイルの誤飲・誤嚥防止にも役立ちます。
根管治療をおこなう際には非常に重要な装置です。
根管治療で使用する器具
根管治療で使用する器具は多岐にわたります。下のボタンを押すと器具の説明が表示されます。
NiTiファイル SAFファイル 根管拡大用装置 根管充填機器
歯内療法学会より専門医の認定を受けています:
当院の院長は、歯内療法学会で編集委員を10年間務めています。立場上、最新の論文に接する機会が多いため、当院の診療においても、そこから得られた情報で最新のシステムを導入することが可能となります。
特に、マイクロスコープは根管治療には絶対に必要な機器で、これ無しでは治療はできないほど重宝しています。
マイクロスコープとは

歯周病治療

歯周病とは?:
歯肉と歯の間の歯肉溝にプラークが堆積し、プラークから出る酵素に体が反応して起こる疾患です。痛みを感じないまま進行することが多いので、自覚症状がなく、気がついた時はかなり進行してしまっていることもあります。痛みが無いことから「音なしの病気」ともいわれています。
もし、お手入れの際に出血を確認したら、炎症が起こっているサインだとお考えください。
また、特定の歯に異常な力が加わるような状態が続くと、歯周病の進行が早まって歯の周りの骨が急速に消えていきますので、噛み合わせの状態についても十分な注意が必要です。
当院の歯周病治療:
歯周病の主な原因の一つはプラークです。当院では、治療の最初に組み込まれる予防プログラムでこのプラークを徹底的にコントロールする方法を学んでいただき、プラークコントロールを習慣にしていただきます。5回の予防プログラムをすべて終えると、ほぼ100%の方がプラークスコア0%になりますが、プラークコントロールだけでは歯石の除去や歯肉溝内の清掃はできませんので、歯周病が軽度の方は、予防プログラムが終わった後に歯肉溝内のデブライトメントをおこないます。
※デブライトメント:歯周病の原因となる歯肉縁下のプラーク、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織を除去すること。
重症化している場合は、抗菌剤を服用し、Full mouth disintection療法、エムドゲインなどの再生療法、FOP手術と言った治療法をおこなって歯の喪失を何としても阻止していきます。
予防プログラムについて

矯正治療

なぜ矯正をするのか:
当院が矯正治療をおこなう理由は、矯正して歯の位置を移動させると、噛み合わせの調整や咬合の再構成がおこないやすいからです。ただし「歯並べ」だけでは噛み合わせを改善することはできませんので、あくまで、基本治療をゴールへ導くための「補助手段」としてとらえています。
当院の矯正治療:
ストレートワイヤーテクニックによる矯正治療をおこなっています。成人の場合は小児とちがって顎関節がすでに完成されているため、顎関節の位置を考慮せずに任意の位置で歯並べをしてしまうと、噛み合わせた時に下顎がずれてしまいます。すると、顎関節に障害が出るか、せっかく綺麗に並べた歯列が崩れてしまうという結末まねいていきます。
そのため、当院の矯正治療はその後の咬合調整とセットで考えられています。

外科治療

当院の外科治療:
口腔ドックの結果、保存不可能と診断された歯は抜歯します。また、感染根管で根尖病巣が大きい場合はライトタッチとマイクロスコープを併用して歯根端切除術をおこないます。ライトタッチは、術後の腫れをほとんど起こさないので重宝しています。
その他、歯周病の外科治療、親知らずの抜歯、インプラント手術(サイナスリフトはおこなっていません。大学病院をご紹介します。)をおこなっています。
マイクロスコープとは ライトタッチとは

治療用冠

治療用冠を例えるならば・・・:
東北地方にかつて広く分布していた「年期婿」という制度をご存知でしょうか。婿が3年なり5年なり、一定の年限を定めて妻家に住み込みで働き、その年限を勤めあげて初めて妻を自家に引き取るという婚姻習俗をそのように言います。
いずれは自家に戻ることを表して「還(かえ)り婿」ともいわれますが、妻家が被るリスクの回避と、その期間で相性が良いかということも同時に判断されます。一般的な嫁入婚の前に、妻家で一緒に住んで生活して結婚しても両家や夫婦生活がうまくやっていけるか予行演習をおこなうという慣習です。 当院では顎関節の安定をはかるために、顎関節の状態に合わせた咬合治療をおこなっていますが、この【咬合治療】の際に、年期婿に似たシステムを取り入れています。
治療用冠とは?:
当院では、最終的に補綴処置が必要な歯に対して、補綴物を作る前にプラスティックに近い樹脂材料を用いて、その場で冠を作り、患者さんのお口に仮止めします。わたしたちは、この冠を治療用冠と名付けて(仮歯ではありません)いきなり補綴物を作らずに、その前に試行錯誤を繰り返せるような位置付けで使用しています。
治療用冠は、あとで付け足したり削ったりして簡単に形を変える素材でできているため、正しい噛み合わせにたどり着くまで何度でも形を調整することができます。 また、咬合状況がおかしい場合には、仮止めが外れて現在の咬合状態が正しくないということを教えてくれます。
「年期婿にとてもよく似ていませんか?」これは、顎関節を原点として、歯を永く使っていくための知恵としては無くてはならない考え方ではないかと思っています。
顎関節の診断について

顎関節治療

顎関節治療とは?:
パイパー博士は、顎関節の疾患(特にStageⅥa以降)に対して、変形した関節円板を除去して脂肪組織を移植したり、変形した関節頭に自家骨を移植して形を整え顎関節の位置をStageⅠに戻した上で、固定して安定させてから、その位置で咬合治療をおこなうという外科治療をメインにした治療を多数おこなっています。
しかし、日本の場合は、残念ながらこの様な外科治療ができる口腔外科医がいません。 そのため、MRI画像の診断から顎関節の状況を把握し、顎関節をこれ以上悪化させないという保存的療法が重要な一つの方法になっています。
パイパー博士について
当院の顎関節治療:
顎関節疾患の最大の治療は顎関節を安定させることです。そのために当院が最適と考える治療が咬合調整で、MRI画像の診断結果にもとづいて適切な顎位でかみ合わせを安定させるためにおこなう治療です。
治療後は?:
StageⅥa以降の顎関節の場合は「変化しやすい」という特徴を持っているため、変化がないかどうかを継続して管理していく必要があります。当院では、治療がすべて終わった後に、治療結果を再度検証し、定期的な検診によって咬合を管理しています。この方法が顎関節の疾患を進行させないためにも、歯を喪失していかないためにも、最善の方法だと考えています。
顎関節の診断について 定期検診について

咬合調整

咬合調整とは?:
顎関節が変化すると、咬合が変化します。すると結果的に「噛み合わせの不調和」が生じて、特定の歯が大きなダメージを受けるようになります。咬合調整は、この「不調和」を解消し、咬合を安定させることで顎関節を安定させようという治療法で、顎関節内部の外科治療を除けば、現在の日本では最も信頼できる安全で確実な治療法です。 実際の治療では、顎関節の変位の状況に合わせて部分的に歯を削ったりしながら、すべての歯がなるべく均一に合わさるように調整し、咬合の安定をはかっていきます。咬合が安定すれば顎関節も順応し安定してきます。
むし歯の無い歯を削る場合もあるため「健康な歯を削るなんてとんでもない」と思われるかもしれませんが、顎関節の変位を放置してしまうと、噛み合わせに不調和が生じるようになり、時には歯根破折(歯の根が割れる)を起こしたり、また、歯の周りの骨が急速に溶けたりして、結局歯を失ってしまうという結末になりかねません。
咬合調整は、顎関節を現状よりも悪化させないためにおこなわれる治療であり、咬合の変化によるダメージから歯を守るための治療なのです。
当院では、歯科治療のスタート時に「今顎関節はどのような状況にあるのか?」をMRI画像で診断し、適切な計画のもとに咬合調整をおこないます。日本ではなじみのうすい治療ですが、わたしたちは歯科治療で一番重要な治療の一つだと考えています。
顎関節の仕組みや診断について 歯を守るために顎関節を診る理由

マイクロスコープ
歯科用実態顕微鏡

すべてを裸眼で確認していた頃の歯科治療は、“暗い・狭い・小さい”の三拍子がそろった処置がほとんどで、その多くを感覚に頼っていました。マイクロスコープはそんな歯科治療に“光と拡大”を与えてくれました。今まで見えなかったものを、自分の目で直視しながら治療ができるため、「よくできたつもりの治療」が「99.9%完璧な治療」へと変化しました。

当院では、診療室にカールツァイス社製のマイクロスコープを設置して、100%すべての治療で使用しています。 精密な作業が必要な 治療の際には、より高性能な【OPMI MOVENA】という機種の設置してある診療室を使います。スムーズなピントで狭い口腔内にすばやく焦点を合わせ、可動範囲が多いためあらゆる部位を直視できる最高の顕微鏡です。 メンテナンスの時は 【OPMI PICO】という機種が設置してある治療室で注視するべき部位をじっくりと確認します。

歯科用CT
CBCT

歯科用CTは歯周組織の骨の状態や歯の内部の診断をする際に威力を発揮する機器です。お口の中を3次元的にとらえられるので、これまでX線画像ではできなかった精密な診断が可能となりました。また、医科用CTとは違う仕組みで放射線を照射しますので、被曝量が少ないことが特徴です。

当院が採用した 【モリタ社製 ベラビュー・エポックス3Df】という機種は、撮影時間がみじかく、X線が透過しやすい部位への線量を下げるという機能を持っており、患者さんの被曝量を最小限に抑えられるCBCTだといえます。

歯科用CTのメリットと利用シーン

歯科用CTの大きな特徴は、3Dの画像によってお口の状態をありのままに再現してくれるところです。 従来のレントゲン写真による診断では、実際に歯肉を切ったり開いたり骨を削ったりしないと中の状態が分かりませんでした。
しかし、歯科用CTは今まで見えなかった世界を立体画像としてはっきりと映し出してくれますので、わたしたち歯科医は患者さんにより正確な治療を約束できるようになります。 そして、患者さんは第三者的な目で冷静に自分の歯の状態を実感できるので、納得の上で安心して治療を受けられるようになります。

歯科用CTとMRIの違い

CTとMRIはどちらも体内の状態を断面画像として描写する装置ですが、それぞれにはっきりとした特長があります。
まず、MRIは磁気を利用して、体内の水素原子の量と、水素原子の存在の仕方を検査する方法で、放射線の被ばくがないため、繰り返す検査に適しています。横断像だけでなく、冠状断像や縦断像など、どんな断面像でも得ることができるのも利点です。しかし、検査に時間がかかる (30分から1時間) 、骨の変化がわかりにくい、という欠点があります。軟組織は水分が多く含まれているためはっきりと映し出すことが可能です。特に顎関節の診断は関節円板という軟組織の診断が肝心ですので、当院では顎関節の診断のためにMRIを使用しています。

一方で、歯科用CTはX線を体の回りにぐるりと当てて得られた情報をコンピューターで計算し、格子の目のような2次元画像を作る方式で、骨などの水が少ない部分の状態を映し出すのが得意な機械です。 そのため、インプラント治療はもとより、根管治療や根尖病巣の管理、歯周組織の診断などに非常に役に立ちます。
ただし、歯科用CTは放射線を使って撮影するため、「被爆」という不安要素は必ず残ります。もともと、歯科用CTは医療用のCTとは違って、放射線の量は1/8〜1/50まで押さえられていますが、それでも被爆にかわりはありません。
当院では、この不安をできるだけ取り除くために、当院の歯科用に対するポリシーに合った機種を選定して使用しています。

歯科用CTに対する当院の考え方

歯科用CT(CBCT)は、放射線の照射によって画像をつくる装置ですので、患者さんの被爆量が常に問題となります。 そのため、当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。 それは「必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影する」こと。 歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。

モリタ社製 ベラビュー・エポックス3Dfを採用した理由

そのため、当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。 それは「必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影する」こと。 歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。

当院では歯科用CTの利用についてある一つのコンセプトを大切にしています。それは
必要な時に、必要な箇所だけを、失敗無く撮影すること。
歯科医としては、患者さんの状況を正確に知ることができる大変便利な道具なのですが、患者さんからしてみれば、被爆量という問題は大きな不安要素の一つと考えているからです。 患者さんへのリスクをできる限り抑えて、歯科用CTをできる限り有効に活用することが、患者さんの満足と安心につながると信じています。

被曝量の目安

上の図は、日常生活で受ける放射線被爆量について説明したものです。歯科治療において、口腔内の限られた範囲を撮影する「デンタルX線」の放射線の量は、1枚あたり約0.016mSv(ミリシーベルト)、上下顎を一度に撮影できるパノラマX線写真では0.05mSv(1回)、そして当院の歯科用CTベラビュー・エポックス3Dfのパノラマ撮影は0.005~0.01mSv、CTは0.02~0.12mAv(1回)、スカウト撮影0.007mSvととても少ない値なので安心です。

当初は10種類の歯科用CTを候補にあげていましたが、この基準にそって選定をはじめると、3ヶ月後には4種類にまで絞れてきました。 どれも当院が決めた基準を充たすものでしたが、より緻密で正確な治療を求めて、実際に撮影したものを見比べるしか無いことに気がつきます。

そこで、当院は、院長自身の口腔内を撮影し、その画像をさまざまな角度から非常に厳しい目線で判定しました。このプロセスの中で、当院のベラビュー・エポックス3Dfが優れていると感じた点は6つあります。

  • 他機種と比べて最も少ない線量で全ての歯列を撮影できる
  • 計6種類の撮影領域があり、症例に応じて必要な箇所だけを撮影できる
  • X線が透過しやすい唾液腺やリンパ節へ照射線量を下げて撮影できる
  • 撮影時間そのものが短いため、患者さんの動きによるブレが非常に少なく、鮮明な画像がつくれる
  • 軟組織とのコントラストが良好なため、歯内療法や歯周療法にも充分に活用できる
  • 最初に撮ったパノラマ写真から必要な箇所だけを選んでCT撮影ができるので長期のメンテナンスにも向いている

患者さんとは10年20年のお付き合いになることが多く、長期間メンテナンスに安心して通っていただいています。そんな当院にとって、ベラビュー・エポックス3Dfは最適な選択だったと考えています。

NiTiファイル
根管拡大用ファイル

根管拡大用ファイルは根管内を拡大する器具のことで、第五世代まで進化してきています。根管の中をきれいに削ったり形を整えたりするために使用します。
根管内の長さや形は歯によってさまざまで、病態によっても処置の方法が変わりますので、数種類のファイルを使い分けて対応しています。
最終目的である根尖孔の封鎖のために、感染象牙質の除去や根管内に根管充填剤を注入して根管孔を確実に封鎖できるように根管の形を整える目的で使用します。また、NiTiファイル(ニッケルチタンファイル)は、切れ味の低下や破折が起こる恐れがありますので、1人の患者さんの1歯の治療に対して1回限りの使用を大原則としています。

当院で使用している根管拡大用ファイルの種類
1.ウェーブ・ワン
2.ジッペラーレシブロック
3.PROTAPER・NEXT X1〜X5

※ファイルは一つの歯に対して1回限りの使用です。

SAFファイル
根管拡大用ファイル

SAFファイルは非常に柔軟で曲がりやすくなっています。 水平・垂直どちらの方向にも根管本来の形状に順応するため、根管の形状を保ちつつ根管形成が行えるので、当院では今まで難しかった楕円根管・樋状根管に使用しています。 SAFもNiTiファイル同様、1歯に対し1回限りの使用です。

X-スマート プラス
根管拡大装置

根管拡大装置はNiTiファイルを取り付けて使用しています。この装置はレシプロケーティングモーションと呼ばれる反復回転運動をする装置で、正回転と比較して逆回転を多くすることにより負担を軽減してくれます。これによって、手用ファイルでは困難だった最後臼歯部の処置も、短時間で安全確実に機械的に根管拡大・形成することができるようになりました。

メルファサーマー
根管充填機器

根管充填の方法は抜髄根か、無髄歯・感染根かによって異なります。
1.抜髄根の場合は根管の形をなるべく保ちながら、根尖部の閉鎖を緊密におこないたいため、当院ではこのメルファーサーマーを使用しています。1本で三次元的根管充填ができるガッターパーチャとサーマプレップ2を使用した根充システムシステムです。
2.感染根管の治療では、往々にして根尖病巣ができていることが多いので根管拡大と根管洗浄を確実におこなった上で根充材としてMTAを使用します。その理由はMTAは封鎖性に優れ、また薬剤としての薬効も期待できるからです。

※MTA(Mineral trioxide aggregate):1960年代初頭にアメリカで開発された歯内療法用材料です。強アルカリ(pH:12.5)のため殺菌効果が期待できます。
水硬性であり、硬化する際に膨張するので隙間無く緊密に埋めることができ、漏洩による炎症を引き起こすことなく外来刺激を遮断します。乾燥すると中性となるためため害作用がなく、しかも生体親和性が高いので身体に安心安全な材料です。

ER:YAGレーザー
ライトタッチ

ライトタッチはマイクロスコープと同じく、当院の歯科治療のあらゆる場面で登場します。従来のレーザー治療機器では治療目的以外の組織を痛めてしまうことがありましたが、ライトタッチにはそれがなくクールレーザーとも言わるダイレクトドライブ、非接触法による外即吸収型水爆発切削がおこなわれますので、低温、低侵襲のため、当院では歯周病治療や根管治療を始め様々な治療の局面で多用する機器となっています。

お問い合わせはこちら 電話:048-839-8020
しかの恩返し